中~大型建物の受電形式の一つであるスポットネットワークはその性質からネットワークに接続している需要家が受変電設備点検を行うと、電力会社はその回線を停止します。
その際他の需要家もその回線が使えなくなり、プロテクタ遮断器が逆電力トリップします。無論再送電されれば差電圧投入されますが、機器としてはそれは事故であるので警報対応なければならないし、恐らく電力会社もそのタイミングでの遮断は送電停止のものであろうと想像はつくでしょうけど、いくつもの需要家がネットワークに接続しているし、その中に本当の事故がある可能性も安全上の観点から否定してはいけません。
その可能性を潰していく為にあらかじめ需要家と電力会社が連絡を取り合い送電停止対応操作・送電開始対応操作をする。

と、自分は認識しています。
以下に備忘録として今日操作した内容を記録しようと思います。

送電停止操作
送電停止
 負荷開閉器盤受電充電とネットワーク盤充電ランプ消灯
 逆電力遮断 不足電圧警報ランプ点灯・鳴動
 ‎警報停止、逆電力遮断ランプ消灯
 ‎52Rランプ緑色確認
 ‎
VCTプロテクタ盤
 切
 ‎遮断
 ‎逆電力
 ‎動作   ランプ点灯

 ‎充電
 ‎入    ランプ消灯
 復帰ボタン押して遮断ランプ消灯させる


VCTプロテクタ盤
 43R―Sを自動からロックへ切り替え
負荷開閉器盤
 89R―Sを切へ切り替え
ネットワーク盤
 89Rランプ赤を確認
 ‎プロテクタ表示のロック表示を確認
KIMG0890
1号線の送電停止状態。2号と3号は生きている。
KIMG0889
VCTプロテクタ盤のパネル




イラストでわかる 電気管理技術者100の知恵
 

送電再開操作
VCTプロテクタ盤
 43R―Sロックから自動へ切り替え
負荷開閉器盤
 89R―Sを切から入へ切り替え
ネットワーク盤
 89Rの赤表示
 ‎プロテクタ表示の自動表示  確認

受電再開

負荷開閉器盤
 受電充電ランプ点灯確認
ネットワーク盤
 充電ランプ点灯確認
 

プロテクタ遮断器、差電圧投入

VCTプロテクタ盤
 入
 ‎充電  点灯確認
 逆電力
 ‎切   消灯確認
 ‎復帰ボタン押して、動作ランプ消灯させる。

ネットワーク盤
 表示復帰ボタン押して不足電圧ランプ消灯させる。
 ‎
 ‎52Rの赤表示確認
 
途中に電力会社からの連絡を待つところがありますが今回は割愛しました。
この操作、もちろん電気主任技術者が監督しつつやらなければなりません。というかこういう事を監督しない電気主任技術者は手当て貰う権利ないですねf^^;
ビルメンやってるとスポットネットワーク受電してる建物の管理する事はあるでしょうす、そういう建物でこういう作業はかなりの頻度であると思ったので今回は自分の為の備忘録としても残しました。

かなり大雑把ですが、専門用語多かったので読んでも理解出来ないかもですが、

イラストでわかる 電気管理技術者100の知恵

とか

イラストでわかる 電気管理技術者100の知恵 part2

にはわりと具体的に載っていたので参考までに紹介しました。
いや、ホントこれくらいしか操作的な事書いてる本なかったです(TT)探すのに苦労しました。



それでは今回はこの辺で( ´∀`)ノ






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