以前の記事でこういう
中水設備
イラストで中水設備ってのを紹介しましたね。
ぶっちゃけ自分もよく理解しきれてない部分もあるのでエラそうな事は書けないのですがこれからビルメンの世界へ入ろうという奇特な人達の為にもう少しだけ、自分も本を見ながらでも紹介記事を書いてみようと思います。

これだけ!給排水衛生設備 (これだけ!シリーズ)

と、いうのは本で読んだ知識と現場の実務は少なからず違うものですがそれでも無いよりはあった方が格段に良いです。
自分はまったくのゼロ知識で超大規模ホテルに配属されて、なにがなんだか理解出来ないままこの中水設備の点検や清掃をやっていましたが、本当にどういう原理で排水をトイレ洗浄専用水とはいえ再利用しているのかもさっぱりわかりませんでした。
意識高い系になれとは言いませんが自分が扱っている設備の説明も出来ないようでは契約先の人に舐められてしまいます。

それでは
KIMG0899
まぁこの写真見た方が早いです(^o^;)
まずは
スクリーンとかでデカいゴミや、グリストラップで油分を取り除いてから最初の嫌気ろ過床槽へ流れ込み、有機物を分解します。この中には空気を嫌う微生物がいて有機物を食べてくれます。しかし、ここはめっちゃ臭い。
そしていくらか有機物が分解された水は次に、

接触ばっ気槽へ送られます。
ここでは、活性汚泥という好気性微生物の塊が浮遊していてさらに有機物を沢山食べて分解してくれます。ここでは匂いはなくなり相当キレイになりますが、ブロワーなんかで空気を送り続けないと微生物が死んでしまうので注意が必要です。次に

沈殿槽に送られ、汚泥を沈殿させ上澄みのキレイな部分を消毒槽で塩素を加えて消毒し雑用水として、雑用水槽に送られて再利用されます。

これ実は田舎でよくある浄化槽と同じですね。それの場合は浄化した後で川とかに放流しますが都市部では雑用水として使われます。飲み水や間接的にでも人間の体の中に取り込まれる用途には使えないだけで噴水とかそういうのには使えるので上水を使うよりはよほどエコ?ですしね。

この設備、大規模な現場には大抵あると思います。中規模な建物だと雨水だけ利用して沈殿と消毒だけしてたり色々省いてる物もありますが大規模だと設備も大掛かりな物になって水質や汚泥の管理もしている所もあります。

この場で完璧に理解する必要はないと思いますが、ビルメンの道を選ぶなら中水の概念だけは知っておいた方が後々の為になるかと思います。
もちろんポンプやブロワーなんかの制御や清掃も仕事に入るので、特に清掃はかなり汚い仕事になるでしょう。そしてそういう物が設置されてる所は空調が利かされてないのでかなり暑くて不快です。
本当は専門業者にお願いするのが一番なんですけどね(^o^;)

どうでしょうか?
役に立てれば幸いです。

完全図解 空調・給排水衛生設備の基礎知識早わかり
 

それではまた次回をお楽しみに( `・∀・´)ノ 






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