割と建物で太陽光発電設備やコージェネシステムがある所は偶に逆電力警報が受電設備から発せられる事があります。
これは何かというと、建物で使用している電力負荷が小さすぎて、太陽光やコージェネで発電している電気が、遮断器や負荷開閉器を介して電力会社からの系統へ流れ出ていくかもしれないという状況を警告しているものです。

電力会社系統へ発電した電力が流れてしまうと位相差や周波数などの問題で他の需要家へ供給されている電気の品質に影響を及ぼしてしまう危険があります。

このような事を事前に警告して対処を促す為に受変電設備には逆電力継電器が取り付けられ警報を出し、場合によっては遮断器を動作させる事があります。

オムロン(OMRON) K2WR-R-S5 E 静止形逆電力継電器 (定格電圧 AC5A) NN

これがスポットネットワーク受電であればプロテクタ遮断器が作動してしまいますね。
事実ウチの現場でそのような事象が起きて
「何事!?」
と騒ぎになった事があります。
もっとも遮断されたのは3回線のうちの一つなので館内への給電には支障はありませんでした。
どうして3回線とも遮断されなかったのかは詳しく結線図を見ないとわかりませんが、非常用ではなく補助電源を持つ建物の管理はこういう現象も想定しなくてはならないですね。
経験すると結線図にも興味が出てきて勉強が面白いと感じます。
電気主任技術者の勉強にも張りが出てくるってもんです、今自分が勉強してるのは「ビル管」なんですが・・・・f^^;

今回は備忘録的な面もありましたがビルメンならではの電気トラブルの一つを書いてみました。
それでは次回もお楽しみに~、では( ´∀`)ノ










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