ツイッターを見てくださっている方はご存じだと思いますがこの間漏電の対応をしました。
jiko_sentakuki_rouden

漏電とは読んで字の如く、回路から電気が漏れる事です。
では電気が漏れるとどうなるか?

これは問うまでもありませんね♪
感電してしまい、漏れた電気が大きい程危険です。42mAを「死に電流」といい、人に42mAの電流が流れると死ぬそうです。


今回は中央監視装置から
「◯◯(分電盤の名前)一括警報」
と表示されアラームが鳴りました。
一括警報とは
「なんだか分からんが異常が発生した」
という意味で現場に行かないと何が起こったのか判りません。

実はここのところ原因不明の微弱な漏電が頻発していて今回も
「また漏電だろう」
と思い、倉庫からリーククランプメーター


を持って警報が出た分電盤のある場所へ行きました。
盤の扉を開けると
「漏電ランプ」
が点灯していたので、そのブレーカーへ接続されている3本のケーブルをリーククランプメーターでまとめて挟みます。すると・・・・・・

漏えい電流が320mAもあります!

これは明らかに異常な数値です。
私は今回も
「よくわからんがどうせ今までみたいな6mA程度で復旧ボタンを押して終わりだろう( ´,_ゝ`)」
とタカをくくっていたので実際の漏電だった時の準備をしていませんでした。
これはキチンと調査して対応しなければならない数値です。

一度戻って今度は普通のクランプメーター

を持ってきて主幹ブレーカー二次側に繋がっている子ブレーカーを一つ一つ接地側(白線)と非接地側(黒線)の2本を挟みます。
クランプメーターは通常1本を挟んで流れている電流値を測定する物ですが2本を挟むとその差分の電流値を測れます。通常なら
黒の数値と白の数値は同じ
なので「0」となりますが漏電していると差分が数値となって現れます。

順番に調べていくと、とあるブレーカーに160mAの数値が出たブレーカーがあり
「これだー!」
とそのブレーカーが使用されている負荷がある所に行きました。

そこにはOAタップがあり、それにプラグが差し込まれていてそれはスイッチのない照明2つでした。
それを外してクランプしてみると0mAだったので
「この負荷が原因だ!」
思ったのですが、見た所プラグにもOAタップにも損傷はなく漏電してそうには思えません。
戻って対応策を考えるべく所長に相談したところ
「それ負荷(が原因)じゃないよ、別の物差してみ?数値出るから」
と言われ、負荷じゃないとしたらそれ以前しかないのでカーペットをめくり、フリーアクセスを露わにするとブロックコンセントが出現
IMG_20190417_101119

ブレーカーからここまでのケーブルに異常があるとは思えず、とするとこれしか考えられず交換してみる事に。
結果的には復旧しました。

古い方のブロックコンセントを持ち帰り事案報告書を作り上げている間、所長はテスターでコンセントを調べていましたが、ふと
「これ、壊れてないよ。思うに配線ミスだったんじゃないかなぁ?」
と言いました。
「え?」
IMG_20190417_101119
念の為、スマホで撮っていた交換する前の写真を見てみると・・・・・ケーブルを差す向きが逆だ!

交換じゃなく差し直せばよかったのか・・・OTL

そして落ち着いて考えてみれば、負荷のプラグを外したら回路が成立しないんだから電流は流れないし、故に漏電なんかする訳ない。
配線がおかしいなら何を差しても漏電数値は出る。

後からじゃなく対応中に解りたかった・・・OTL


では今回はこれまでにするとして、また次回をお楽しみに~( ´∀`)ノ





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