ビルメンの大きな定期作業の一つに
受水槽清掃
があります。
読んで字の如く、建物の水を貯めておくタンクに入って内側を掃除するのですが、
これ、結構メンドクサイですf^^;
受水槽
とは言っても清掃そのものは大変というわけではありません。
蒸し暑い思いはしますが難しくはないし、掃除好きならむしろ面白いと思うかもしれません(^^)

じゃあ何がメンドクサイのか?
って話ですよねf^^;?
それは・・・・・
段取り
です。
仕事は段取りが全てとか言われてますがまさにそれだなぁ、と実感します。
業者に外注せずに自営でやってる場合でも全て必要資材があるとは限りません。そういう時は同じ会社の専用資材がある他の現場に借りに行きます。そういう事にも他現場との調整社用車の使用手続き等もやらなくてはいけませんが自分はそういうのがとても苦手ですf^^;

また、清掃するという事は水を抜くのでそこから一切使えなくなります。なので普通は休日にするのですが仕事熱心な人が休日出勤してくる事もあります。迷惑なことに・・・・(><)
なので事前に館内各所に断水する事を知らせる貼り紙をします。
それでも文句言ってくる人は一定数いるんですけどね(TT)

他には清掃用の水源を確保するってのもあります。
受水槽清掃の為に受水槽の水を抜きました。でも抜いちゃったから清掃の為の水が使えませーん。
なんてのはギャグですもんねf^^;
大体は公共の水道から受水槽へ流入する前に非常用とか保守用でどこかで配管が分岐して受水槽を介さずに使用出来る水栓があるのでそこを図面などで把握します。
そしてそこからホースを伸ばして清掃現場へ導くルートもはっきりさせないといけません。
水源は確保したけど、最短ルートじゃなかったからホースが届かなかったって事も十分ありえます。

そして一番重要な準備、それは・・・・・・

水を抜く

これです。
何を当たり前の事を(笑)
と思われるかも知れませんが、受水槽の水は小さくても実はかなりの量です。そして排水管は太いですが全て排水するにはかなり時間が掛かります。
こういう作業はタイムスケジュールを決めてやるものなので、時間の予測を誤ると残業するハメになりかねません。なので前日の夜、建物の従業員等が帰った後などにあらかじめ殆どの水を抜いておきます。
ここで全てではなく殆どとしたのは警備や設備の宿直者の食事やトイレ、シャワー等の分は残しておかなくてはならないからです。
自分などシャワーの時間が長いので
途中で出なくなったらどうしよう(ノ◇≦。) 
なんて思ったりしてましたf^^;
ofuro_shower_yowai


また、作業名こそ「清掃」といってますが実際は清掃だけではなくて水質検査などもやります。
それこそ以前の
ビル管勉強のアウトプット④
で書いた、水道法第4条の基準をクリアさせないといけません。あの記事では少ししか項目はありませんでしたが、厳密には51項目もあって流石にそれは現場では測定しきれないので、残留塩素濁度などの時間を置くと変化する物は現場で検査してその他は専門業者へお願いするのがスタンダードではないでしょうか?
scince_jikken

そして最後は

おかたづけ

これが一番メンドクサイ・・・・・
まぁやりっ放しってわけにはいかないのは当然とはいえ、他の現場とのやりとりとか全てを元に戻すのは気が滅入りますねf^^;

とまぁつらつらと書いて来ました。
今の現場は全て外注してますがさすがに水抜きやバルブ操作はこちらでやっています。こういうのでも図面や配管を追えないと出来ない事なので立会いといえど緊張感は忘れないようにしていかなくては、と思いますf^^;

ではまた次回をお楽しみに~( ´∀`)ノ





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