



さて、前回のホテルの設備 1では主に空調について書きました。
今回は給排水について書いてみようと思います。
とは言っても基本的な設備は他と変わる物でもありませんがその用途なんかがかなり沢山あります。
この辺がややこしい所なんですよね(><)
例えば普通のビルなんかだと水槽なら受水槽や雑用水槽があってそれに対応する排水槽の他、汚水・雑排水槽なんかがいくつかある訳ですが、大規模なホテルなんかだと
受水槽にしてからが余裕で100㎥以上あったり、
高置水槽や雑用水(中水・井水)が数槽あり、さらに雑用水の高置水槽もあります。お湯を貯めとく貯湯槽なんかは数フロアごとに3槽あって膨大です。
貯湯槽は水槽というより圧力タンクなのでちょっと意味合いが違うかも知れませんが・・・・・。
この貯湯槽、中のお湯が50~55℃に維持されている(レジオネラ菌の繁殖を防ぐ)ため、断熱材が巻かれていても設置されている機械室はかなり暑くなります。夏なんかにこんな機械室で作業なんかしようものならあっという間に熱中症で倒れてしまいますね(><)。
巡回担当者が一番機械室に入るので夏場はそれだけでヘバッていましたf^^;なんせ2棟ある内1棟まわるだけで慣れない者は3時間は掛かっていましたし OTLシ、シヌ。

他には大型ホテルの物としはプールやそれに伴うろ過装置ですかね。

タンクっぽい中には色々なろ材が入っていました。
点検としては深夜に水の流れを逆にして逆洗洗浄して排水。
戻り管途中のヘアキャッチャーを外してブラシで擦って髪の毛なんかを取り除きとかやりましたね。
あとは、通常のポンプ点検みたいにモーターの絶縁抵抗を測ったり電流値を取ったりです。
最後にプールの現場に行って異常がないかとか、水質や水の流れに問題がないかとかを確認してました。
・・・・・・夏なのでプールサイドとかに蝉の死骸があったのは風情を感じましたねぇf^^;
しかしなんといっても特殊なのは中水設備や厨房除害設備でした。
中水については過去記事でも書きましたが要は雑用排水(トイレ排水以外)を消毒浄化して飲用以外で再利用するって設備です。
慣れない人にはなかなか理解出来ない設備だと思います。
今回出てくる厨房除害設備は厨房で出来た油を含む排水の油分を分離して排水するって物ですが、色々な形式があるようです。
凝集沈殿方式
生物(バイオ)処理方式
活性汚泥方式
などなど・・・
自分の居た所はこれらの方式を経て最終的に活性汚泥方式になっていました。
これの面倒な所は、これだけで各水槽やスクリーン、ポンプ類がある他に中水設備と連動合体しているので点検作業が大掛かりになって汗だくになって力尽きるって事なんですよね(;´Д`)ハァハァ
よくビルメンの激務現場でホテル・病院・商業施設なんて言われますが、病院は経験していないので何とも言えません。
しかしシティホテルは確実に激務です。
ホテルタグの過去記事でも書きましたが知識も無く、右も左も分からない状態で入ると確実に病みます。
仮眠もロクに取れず、仕事だけは膨大。分からない事を分からないままやる不安感は今思い出しても恐ろしい・・・・。
何よりそれだけやっても何も身に付かない、強いて挙げるなら、自動ドアが脱落した時の戻し方・・・位のものでした。
またソコへ出戻り異動なんてなったら今度こそ退職するでしょう。
後半なんだか過去語りになってしまいましたが特殊な設備のお話はどうだったでしょうか?
ではまた次回をお楽しみに~( ´∀`)ノ
ビルメンで下位系列でも働きたい方いましたら紹介しますのでコメントもいただけたらと思うのでブログでもツイッターでもご気軽にどうぞヽ(^。^)ノ

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