この間、とあるデータセンターの設備事業所へ作業や設備の見学&参加をしてきました。
きっかけは会社のとある研修で講師の方が
ウチは空調設備の整備とかの見学とかもやってるから言ってくれれば口利きするよ」
言っていたので、いろんな設備とか見たいし、整備とかどんな事するのか興味あったのでさっそくお願いしました。
kouji_maintenance

結構何か月も前の話でしたがようやくお互いの現場の都合もつきようやくの見学です♪

行ってみると流石にデータセンター、セキュリティも厳しいです。入口にはALSOKのグループ会社が立哨し、守衛所で警備をし、中に入っても厳正な受付をしていました。
job_keibiin
話は通っているので受付を済まし、ソコの現場の人に迎えに来てもらい中央監視室で着替えさせてもらい、
ダウンブロー空調機の整備に参加させてもらいました。
ダウンブロー
ダウンブロー空調機とは自分もよく理解していませんが、聞いた話とこの図を見ると、どうやら床下から冷風を出す方式の空調機のようです。図中の右の空調機ですね。

さて整備とは一体何をするのか?
というのが自分の疑問でしたが、単純な作業をやらせてもらいながら教わると、どうやら
1.機器を分解
2.モーター分解
3.Vベルト・プーリー・ファンのプーリーや給油口を外し
4.ベアリング・プーリーを交換
5.それらに掛かる部品の清掃・研磨
6.再組立て
7.データ取り

といった所のようです。
自分は途中で抜けて館内の設備を見学させてもらったので、恐らく通常の点検もやっていたのではないかと思います。
即ち、内部ドレンパン清掃や絶縁抵抗測定、各種目視点検など、ですね。

モーター内部
IMAG0560
これらは研修所やビルメン協会の研修での写真ですが、現場では機械室での作業になるため、こんなのびのびと作業は出来ません。

そもそもモーターを分解するという事自体なかなかする事はないので研修でチョコっとやった程度では記憶にも薄らとしか残っていなかったのでついて行けませんでした。

それでも身体に通す事で少しでも身になればと思い、記憶に残したいと思っています。


それにしてもモーターもそうですが、シロッコファンのシャフト等を支えつつファン側のプーリーやベアリングも交換していたのは驚きました。大きな現場だとここまでするのか!と。
工具や作業道具運搬用のカートや台車もしっかりあり、交換用のプーリーやベアリング、ベアリングを温めるヒーター、さらには外したビスを失くさないように入れておく磁力のあるビス皿もちゃんと完備されていました。研修所とかの机上のお勉強をする所ならともかく実際の現場にはこんなの無いとい思っていましたからf^^;


名残惜しかったですが、整備の作業は途中で抜け、今度は設備の見学をさせてもらいました。
データセンターは、電気を中心に絶対にダウンさせてはいけない施設です。仮にそんな事が起ころうものなら数億程度では効かない損害が発生します。
それゆえにバックアップに次ぐバックアップがされていました。
熱源からして冷温水発生機・貫流ボイラー・廃熱回収ボイラー・空冷チラー・CGSで賄い、CGSはさらに常用発電機としても機能しています。さらには冬には冷水を得るのに冷却塔を使ったフリークーリングシステムというのを採用していると聞きました。
フリークーリング
フリークーリングという言葉自体初めて知った言葉で、まだ上手く理解できていないのですけど、ざっというと冬でも冷房が必要な所に熱源として冷却塔を使って冷水を供給する?システムなのかな?
電気GISが中にあったり66kVの特別高圧で本線予備選受電だとか、非常用発電機2台で3000KVAで負荷制限をすれば1週間持たせられるとかいろいろ凄い所だなぁと驚嘆の連続でした。

最後は停電時の復旧訓練も見せていただき得難い経験となりました。

どうだったでしょうか?
自分でも情報のシャワーが凄すぎて
上手く伝えられなかったと思いますがこの得難き経験を忘れないよう備忘録的にも書いておきたいと思って記事にしました。
現場としては忙しい所らしいので配属はされたくはないですがこういう設備が盛りだくさんな所の見学は可能な限り参加して知識の充実に充てていきたいと思っています。

ではまた次回をお楽しみに~( ´∀`)ノ




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