




仕事とは自分で作るもの。
とかいうなんだかもっともらしい言い回しが世の中にはあって、世の労働者を必要以上にコキ使う時の都合の良い言葉になっています。しかし、この言葉まったくの的外れかと言われればそうでもなく、この言葉だけでは不十分で、ソコにこそこの言葉が悪用されている原因な気がします。
例えば、自分はやれと言われた訳ではないですが今
「年間電力使用量」
「年間熱源設備電力使用量」
「年間水使用量」
「年間館内気温」
のデータとグラフ作りをしています。
通常の現場ではやってて当然の事ですが、今の現場ではそういう契約は特になく、特に提出も求められていないためこれまでやっていませんでした。
なら何故こんな事を始めたのか?
それは修繕などを提案して受注する為の資料の為
です。例えば空冷チラーのフィン洗浄をしたいので協力会社に見積もりを取って提案してみるとしましょう。
すると顧客は当然こう思います。
「確かに汚いみたいだけど、それ必要な事なの?」
もっともです。我々が出す見積書は利益を乗せているのでかなり高額です。顧客側からすればそんな高い金が掛かる事をする理由がないとOKなんて出す訳がありませんね。

そもそも空冷チラーフィン洗浄は、空気をフィンに通して熱交換するのですが年中使ってるとゴミが詰まったり、水を噴霧して熱交換を促進するタイプなら塩素(シリカ)が付着して熱交換が阻害されて効率が落ちます。結果、内部の圧縮機が通常なら動かなくて良いのに求められる結果を出そうと頑張って電力を通常より多く食った結果、
電気代が上がる
ので洗浄した方が良いと、いくら口で説明したって相手に実感が湧かないと金を出してはくれません。それに、そういう事を言うと。
「じゃあどの位効率が悪くなってて、これをするとどの位電気代が安くなるの?この金額をかけてソレをやってどれ位で取り戻せるの?」
と問い詰められます。そういう状況が分かっているのに何も資料を持たないで提案して答えられないと
「分かってないのに金を出させるのか!?」
逆に不信を招きます。そういう部分をデータで示す為に気が長い仕事ですがやっていってます。
・・・・・・・・って今書きながら思いつきましたが、効率については「電流値」で示せるかも?
空冷チラーで食ってる電気は圧縮機と循環ポンプ。
電磁弁などの制御電力はほぼ無視できるとして、圧縮機の台数制御が不明なら電流値を調査すれば・・・・・・・
うん、イケるかも!
となんだか新しいアイディアまで思いつきましたがどうだったでしょうか?
これらのデータはこの作業だけでなく他の事にも使えるかも知れません。
そういう面ではいろんなデータは取っておいた方がとっさに尋ねられたり、新たな臨時修繕を提案するのに有利に働くかもしれませんね。
ではまた次回をお楽しみに~( ´∀`)ノ

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