


ビルメンの仕事として見積書作成があるのは何度となく書いてきた事ですが、今回は予算取りの事情も加えて書いてみたいと思います。
通常は見積もりなんてのは不具合箇所を定期点検等で見つけた時にビルメンでは修繕出来ないものを、協力会社に委託して直してもらう為に作ってもらったものをビルメンが会社によりますが2割弱程利益を乗せてビルメン書式で作成し直して提出するものです。

これが予算取りとどう絡んでくるのかですが、ビルの維持の為には各設備の交換推奨期限が過ぎた物は更新しなくてはなりません。
更新しなくても目に見えて不具合が発生する訳ではありませんが、これを超えるといつ壊れてしまってもおかしくないのでビルメンという立場上提案しない訳にはいきませんし、これで得られる利益は通常の修繕よりも金額が大きいので出来うる限り受託したいところです。
こういう利益がボーナスなんかの原資になるので。
しかし、ビルのオーナーというものは個人ではない事が多く不動産会社だったり大きな企業の所有ビルだったりで、その会社の施設課とか管財課とかの社員などが担当していたりします。
こういう部署の人もビルの設備更新費用を自由に使える訳ではなく、1年に使える金額というのは大体決まっていてその予算の中で担当部署社員の裁量でビルメンにGOサインを出しています。

とはいえ、オーナー会社の上層部も適当に各ビルの予算を決めているのではなくビルからの修繕要望を聞いて予算を振り分けています。
しかし、ビルの担当部署社員に修繕などの具体的な費用が分かる訳も無く・・・・・
しかしビルを運営していく上で潤沢な予算は確保したい。
そこで我々ビルメンに白羽の矢が立ち予算取り用の見積もり提出要請が来る訳です。

しかし、ビルの担当部署社員に修繕などの具体的な費用が分かる訳も無く・・・・・
しかしビルを運営していく上で潤沢な予算は確保したい。
そこで我々ビルメンに白羽の矢が立ち予算取り用の見積もり提出要請が来る訳です。

しかしこの予算取り用の見積もりというのは個人的にはあまりやりたい仕事ではありません。
何故かと言うと、これはあくまでもオーナー会社の担当部署社員が「予算を取る為だけの」の仕事であって必ずしも受注できるとは限らないのです。無論提出した案件が受注出来れば多大な利益を上げられますが緊急修繕等と違ってすぐに不具合が出る訳ではない更新推奨期限が切れそうなだけの提案は予算を取る為の数字だけ利用されて実際には実行されない、受注されない事が多いです。
つまり骨折り損になる可能性大なのです。

しかしそんな事は言ってもやらない訳にはいかないので協力会社に見積もり依頼をしてビルメンの見積書を作成しなければならないのですが、この一連の作業が大変です。
1.図面や図書を引っ張り出して期限が来ている設備を洗い出して数量や機種・能力・性能・配置を纏め
2.個別に外観写真を撮りデータを纏め
3.具体的な工事場所状況を把握してもらう為に現地調査を協力会社にしてもらって
4.その会社に見積書提出(ビルメン宛)を依頼する
のですが、ここまでして受注出来ないかも知れないというのはなかなかにクるものがあります。
しかも協力会社もビルメンから受注出来るつもりで時間を割いて協力してくれているのに、ここまでしてもらって

ごめんね(てへぺろ)
とか言いたくないです、信用失くしかねません(TT)そんなこんなで予算取りの時期はちょっとした憂鬱な気分になります。
今はそれら目の前の仕事をしているだけですが、こういうのが所謂
中長期修繕計画
というのに関わってくるんでしょうか?まだソレ系の講習やビルメン協会の研修に参加した事がないので内容までは知らないのですがf^^;
次に会社からソレの案内が来たら参加してみようかなと思っています。
費用は会社持ち
ですから♪どうだったでしょうか?
かなり徒労感のある仕事ですが、こういう事に慣れていかないと後々苦労する事になりそうだと思うので頑張っていこうと思います。
ではまた次回をお楽しみに~( ´∀`)ノ

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