ビルメンの日常業務に設備巡回があります。
会社や現場によって言い方は違いますが要はビルの中を見回って各設備に異常がないか確認する仕事ですね。
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しかしこの異常という言葉、安易に使うと報告した相手から思わぬ追及をされる事があります。

例えば、
1.何を根拠に異常はないと判断したんだ?
とか
2.異常がある状態とはなんだ?
とかです。
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これは他の点検作業なんかでもそうなんですが、ただ漠然と決められたコースを歩いているだけではいざ何事かの異常があっても
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え?いつもこんな感じでしょ?
と無責任な事を口走ってしまい、上司や契約先から
joushi_buka_men3_gekido
お前はいつも何を見ていたんだ!?
などと激怒されてしまいます。

ではこういった異常の見逃しを防ぐにはどうしたら良いのでしょうか?

それは各設備の種別でどんな異常が発生しうるか考える事です。
同じ種別の設備なら多少メーカー・型式、機械が変わっても発生しうる事は限られます。

例えば給排水設備なら
真っ先に思い浮かぶのは漏水ですよね。
じゃあ漏水はどこから発生するのか?
を考えます。
ココで配管に穴が空いて・・・・というのは余程老朽化したビルで、実は経験上よくあるのは機器や配管の接合部が多いように思います。
所謂、継手ってやつです。
漏水ってのは大体この継手部分のパッキンが劣化して発生します。
まぁ絶対にこれだけって事はないんですが。
ステンレスねじ込み管継手イメージ

他にも電気なら接触不良気味の所からジーーっとか変な音がしたり焦げてて臭いがしたり各種。

空調ならファンやVベルト、モーターから変な音がしたりというのもありますし、電流計や圧力計など各種測定器の数値がおかしい事になってる事もありえます。

どれにも言える事ですが、まずどんな設備があってどんな異常が起こり得るかを想像する事が大切です。

他にも各設備共通で起こるのは
焼ける・切れる
外れる・破損
明らかにおかしい振動・異音
でしょうか。

また、異常っていうと何か重大な事のように思ってしまうかも知れませんが実は最初の兆候は些細な事が多いです
これらが積み重なって大きな故障とかに繋がっていくんですが、そんな事になるともうビルメンじゃあどうにもならなくて是正するにも大きな費用が掛かってくるハメになるんですね。

それを見つけるのに一番良いのは
正常の状態を知る事
です。
正常な状態が分からなければ何が異常なんか判りませんからね。

どうだったでしょうか?

皆なんとなく解っているんだけど何故かこういった仕事のコツみたいな事ってなかなか言葉や文字にしては教わらないような気がします。
何気に大事な事だと思うんですよね、特に別業界からの転職組なんかにはf^^;
自分の備忘録的にもこういった事はこれからもあえて書いていこうと思っています。

ではまた次回をお楽しみに~( ´∀`)ノ




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