この間別の現場へ応援に行っていた時の話です。

午前中は業者立会いや設備巡回をやっていて、午後には熱源設備の巡回や電気設備の検針をしていた時の事。

電気室に入ると
ビーーーッ!
と警報的な音が鳴っていました。
そこは高圧系の電気室で特別高圧で受電した電気はその奥にある特高室で高圧にして高圧系の電気室で低圧に変換して各配電盤に回しています。

その中の饋電盤の一つ高圧受電盤(非常系)という盤が鳴動していました。

取りあえずその盤まで行き音は止めましたが特に盤面を見ても過電流とかの警報ランプは点いていません。
ともかく検針は中断して中央監視室に内線で連絡して状況を知らせて室内を見て情報を探します。

すると・・・・・
鳴動していた盤の対面にある非常・保安系電灯盤の一つの盤面に
TR(トランス)二次側漏電
絶縁警報
漏電
の三つのランプが点灯していました。
電気室

盤を開けて中の様子を確認しようと思いましたが、この時は扉を開ける汎用キーを持っていませんでした。
ココの常駐員の所員は持っているのですが応援員はそうした鍵は持っていません。
測定器も必要になるだろうし一旦中央監視室に戻り測定器を一通り準備して鍵を持っている仲間が休憩から戻るのを待ちました。
そんなにのんびりしていて大丈夫なのか?
と思うかも知れませんが中央監視装置には警報が出ていないので差し迫ったものではないと判断しましたf^^;
science_machine_clamp_meterscience_machine_tester

その後戻ってきた仲間と再度電気室へ行き扉を開けてみましたが中には大きめのトランス(変圧器:高圧から低圧へ電圧を変換する)が一台あるだけ・・・・。
しかしTR二次側漏電と出ていたのでともかくB種接地線にリークランプメーターを噛ませてみます。
B種接地
すると28mA・・・・・・大きくはありませんが無視も出来ない微妙な数値です。しかしこれだけではどの系統の回路から漏電したのか分からないので図面を見てどの盤が下にぶら下がっているのか調べて一つ一つ盤を開けていきますと・・・・

とある盤の中に入っているブレーカーの一つが光っていました。
最近ブレーカーは漏電を検知してトリップする程ではないレベルでは予告警報を出す機能があるようです。
取りあえずその盤の接地線をクランプすると28mA流れていてこれで間違いあるまいと判断。
その負荷の系統は「直流電源装置(非常照明)」とあり3つあるそれらを調べましたが特に表示も目視も異常なく・・・・・。
その日は建築物定期点検非常照明についての協力会社による点検が入っていたので何かあったのかもしれないと考えられました。

取りあえずブレーカーの予告警報を復旧させ(漏電が続いているなら再度警報が出る筈)鳴動していた盤の警報復帰ボタンを押すと表示ランプが消えたのでこの場はとりあえずの終わりとしました。

あとは非常照明の点検立会いをしている人と協力会社の人から話を聞かないといけませんが。

どうだったでしょうか?
なにかスッキリしませんよねf^^;?
実はこの後まだ続きます。
次回の記事ではちょっとこの件についてビルメンぽい作業をやった事とか書いていきます。

それでもその日は定時が来たりして根本解決にはいたらなかったりするのですが・・・・



ともあれまた次回をお楽しみに~( ´∀`)ノ




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